善悪について
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人間の心は本来清らかなものなのです。ではなぜ、人間は悪いことをしてしまうのでしょうか? 本来の心が清浄ならば、悪いことはできないはずです。そう思われるのも当然でしょう。しかし、人間には欲があります。 その欲が悪いことをする原因なのです。
「自性清浄心(じしょうしょうじょうしん)」という言葉があります。自性とは「先天的に備わっている」という意味です。つまり、私たちの心は本来清らかで澄みきっているのだと考えるのです。
私たちは既に「清浄心」を有していますが、その宝石のように澄んだ心は、欲望や迷いに取り囲まれていて見えていないのです。原石のガレキを剥離して磨きぬいた奥底に宝石が発見されるように、心の中に渦巻く欲望や悩みを取り払えば、「自性清浄心」に気付くことができるのです。
このような心を研磨する作業こそ仏道修行であり、その修行法とは、先ずは自身の罪業を懺悔することです。自分が知らず知らずのうちに犯した罪の存在を認めて、至心に懺悔できる人こそ、清らかな心を磨き出すことができるのです。
このような心を研磨する作業こそ仏道修行であり、その修行法とは、先ずは自身の罪業を懺悔することです。自分が知らず知らずのうちに犯した罪の存在を認めて、至心に懺悔できる人こそ、清らかな心を磨き出すことができるのです。
生きるために欲望は必要です。悩み苦しみ欲望を満たすことも、人生の醍醐味であります。しかし、それは真実の安楽ではないのです。欲望を無くすことは不可能ですが、欲望を満たし続けていると更に悩みの坩堝に嵌ります。正しく欲望をコントロールして、清浄心にまとわりつく煩悩に打ち勝つという勇猛心をもって生きたいものです。
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