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2021年10月29日 (金)

思いやりについて

東京工科大学2
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「思いやり」は、人間が、生物として、そして集団として生き残るために、進化の過程で獲得した、遺伝的な性質であると同時に基本的文化の一つだと思います。

人類は、「思いやり」抜きでは集団の維持も、地上での繁栄もできなかったでしょうし、これからも生き残れないでしょう。
 
「世の中は弱肉強食。人が良いと、身を滅ぼす。」と考える向きもあるかもしれませんが、現実の世界では、信頼と助け合いに満ちた集団の方が生き残ります。人間ばかりでなく、集団を作りながら生活する生き物は皆そのはずです。
 
そもそも、「思いやり」とは何でしょうか。
辞書的に言えば、「相手の身になって、思いを巡らし、相手にとって良かれと思われる行動をとったり、発言をしたりする事。」でしょう。
 
まず「相手の立場になる」と言う事が、簡単ではありません。心に余裕がないと、自分の立場が先行してしまいます。
 
更に、相手の身になるには、相手の性格や置かれている状況、考えている事を理解していないと、相手の為と思って行った事が、的外れになり、相手からは、「押しつけ」とか「うっとうしい」と思われ、決して、心に届きません。心に届けば、たとえ、敵対していても、和解の糸口になる気がします。

「思いやり」は、心に届く強力なコミュニケーション・ツールにもなる・・・。健全な愛に包まれて育てば、自然に発達する心です。本来、「思いやり」は、誰でもできることです。

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