わだかまりのない心
家族、仕事、老後、病気、環境、お金、死・・・。考えてみると、毎日を心が安らかな状態で生活している人はいるのでしょうか?仮にいたとしても、今がそうであるに過ぎません。まさに諸行無常の世の中です。
現代社会において、人間関係での悩みを持たれている方も多いと思いますが、これも自らの「分別心」という「ものさし」によって人を判断し、優劣をつけてしまっていることが原因です。
江戸時代の禅僧である良寛禅師は「いかなるが苦しきものと問うならば、人を隔つる心と答えよ。」という詩を残されています。「どのような事がつらいものであるかと人に聞かれたら、人を分け隔てて遠ざける心であると答えなさい。」という意味です。
やはり、いかなる場面においても人を分け隔てすることなく、心を一つにもって選り好みをしない事が肝要であり、それが良い人間関係をつくっていく上での基本となるのではないでしょうか。
やはり、いかなる場面においても人を分け隔てすることなく、心を一つにもって選り好みをしない事が肝要であり、それが良い人間関係をつくっていく上での基本となるのではないでしょうか。
そして、日々の中で次々と生まれてくるこの「人を隔つる心」をできる限り取り去り、物事をありのままに受け入れていく事ができれば、人間誰しもが本来持っている清浄で、「わだかまりのない心」を取り戻すことができるのです。
そしてこれによって毎日心穏やかに過ごすことができ、自分自身の人生がより豊かなものになってくるはずです。
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