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2021年7月16日 (金)

人と人がつながって生きている

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人間、誰しもがこの世に自分の意志で時代や場所を選択して、生まれてきたわけではありません。「第一の誕生」は受け身であり、与えられたいのちは、親や周囲の援助がなければ、そのまま失ってしまうような危うい存在なのです。

そんな危うい誕生をした私たちが、何十年も生きられるのはなぜでしょう。
それは、あまり意識していないかもしれませんが、自らが持って生まれた「いのちの力」と家族や周囲のさまざまな人々の「お世話(支援)」があったからでは ないでしょうか。「迷惑をかけた」のではなく、「お世話」になってきたのです。
 
こうして「お世話」になりながら育ってくるなかで、私たちの心には、「できることで、誰かを助けたい」「誰かのために役に立ちたい」といった気持ち が、芽生えてくるのではないでしょうか。

「人と人がつながって生きる」という双方向の人間関係の土台には、このようにお世話になったり、お世話をしたりすること を通して育つ人間への基本的信頼感があるのです。

青年期は、受け身で誕生した 命が、人生の主人公として主体的に生きようとするからこそ、「第二の誕生」と呼ばれるのです。

「誰かを助けたい」「誰かのために役に立ち たい」といった気持ちは、具体的には、働くこと(進路選択)、愛すること(性と生)、社会参加(ボランティアなど)を通して実現が図られていくのです。

人生の主人公になるということは、それまでに、親や周囲の大人たちが、よかれと思って敷いてくれたレールを一旦相対化し、自分自身と対話しながら、隣人、社会、世界へと視野を広げていくことでもあるのです。

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