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2021年7月18日 (日)

魂を追い求める

絹の道
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ソクラテスは「魂の探究なき生活は、人間にとって生きるに値しないものなのである」と述べています。与えられた知識を記憶するだけの知ではなく、自らの心のなかで吟味し続けた、知が「真実の知」であるとし、それを求め続けることこそ、「魂の探求」であり「善く生きる」ことにつながると説いています。

「真実の知」あるいは「魂の探究」などは耳慣れないことばです。こうした考え方は、現代の私たちからは随分、隔たったものと思われるかもしれませんが、はたして本当にそうでしょうか?。

 たとえば、努力は大切と分かっていても、実際には、怠ることなく努力し続けるのは、容易ではないのが人の常であり、また知識をうることは容易でも、得た知識を生かすための知恵を持つというのも、難しいことでしょう。

しかし、努力できる人間になるための心の持ち様や、知恵の備わった人になるためにはどうすれば良いかを、自らの心に問い続けるとすれば、それは真実を求めることであり、「魂の探求」に通じる行為であるとは言えないでしょうか。

自らを高めるために何をすべきか、自分はどうあるべきかを、問い続けることの重要性は、時代を超えて普遍であるからこそ、500 年近く昔に書かれたにも関わらず、「善く生きる」ということばが心に残ったのではないかと思うのです。

ところで、仏教でも、菩薩の修行道である六波羅蜜のなかに智慧があります。智慧とは心の作用の完全な統一であり、最も大切な修行道とされていますが、智慧とは、真実の知に通じるものではないでしょうか。

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