これからが、これまでを決める

浄土真宗 真宗大谷派の藤代聡麿(ふじしろとしまろ)さんという名僧の有名な言葉があります。
「これまでが これからを 決める」 のではない。「これからが これまでを 決める」 のだ 。過去があって、今があり、今があって、未来がある。それは確かに真実。
過去に起こった事実は変えられない。
未来は過去の続き、だから、自分のこれからの人生は、歩いてきた道の続きでしかない。それも確かに事実だけれども、過去の後悔や悲しみは消えることがない、のではない。
過去の事実は変えられないけれど、意味は変えられる。生きてきた人生の意味は、これから、自分で決めることができる。これからの生き方が、これまでの人生を、決める。
つまり、「これからが これまでを決める」とは、失敗したことも、思い通りにいかなかったことも 、みんな無駄ではなかった、自分には必要なことだったと「これまで」(過去)に意味を見出し、引き受けていくことでしょう。
変えることも、消すこともできない「これまで」(過去)は、「これから」の生き方次第で、その意味が大きく変わるわけです。
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