底知れぬ“欲の心”
「貪欲」(とんよく)と言うと何となくマイナスな意味合い、あまり良くない印象を受けますが、実は「貪欲」は悪い意味だけでなく良い意味でも使うことができます。
落ちて行く
奈落の底を
のぞき見ん
いかほど深き
欲の穴ぞと
貪欲・・・底の知れない欲の心に振り回されて苦しんでいる・・・
底の知れない欲の心を仏教で貪欲といいます。金が欲しい、物が欲しい、褒められたい、認められたいという私たちの欲の心には、際限がありません。
自分の欲を満たすために他人をだましたり、傷つけたり、遺産相続をめぐって親戚同士が争ったりすることは、決して珍しいことではありません。世界中の戦争、紛争などを見ても、この欲の心が動機になっていることが、多いのではないでしょうか。
貪欲を青鬼で表されるのは、欲が底知れぬ海のように深いから
なぜ、その貪欲を青鬼に例えられるのかというと、欲には底が知れないからです。海は、深くなればなるほど、その青さを増して行くように欲望も、満たせば満たすほど、深くなっていきます。「もっと欲しい、もっと」という欲の心は果てがありません。
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