« 守ってほしいマナー | トップページ | 道元禅師の言葉 »

2021年1月27日 (水)

哲学がないと生き残れない


画像 020

哲学とは・・・すべての常識を疑う対象にしているのが哲学です。
例えば、人権や正義という言葉がありますが、現在、人権は守らなければいけないという、考えが社会に広く共有されています。
.
では、人権という言葉が昔からあったかというと、そうではありません。
誰かが思いついて、なぜ守らなければいけないかという理屈を考えてきました。要するに、これは自然物ではなく、あくまで人間がつくってきた一定の「ものの考え方」で、言い換えると「概念」です。

私たちは、社会生活をする際に、いろいろな概念を共有することで、社会の仕組みをつくっています。社会活動に組み込まれている…概念をつくりを伝え、新しい意味を与え、現代に適したかたちに組み替えていく…・・・…・・・。これが哲学のひとつの役割だと思います。

そのことで、社会を支え、よりよいものに変革していくのです。
哲学には、私的な問題意識を前面に出した「わたし探し」のようなイメージもつきまとっています。でも哲学は、知的な共同作業によって社会基盤としてのインフラを支え、よりよいものに変革していくという、見逃しがちだけれど重要な役割も担っているのです。

知的公共事業としての哲学がないと人類は生き残れません。
人類の身体能力はたかが知れています。するどい牙も爪もないし、取り立てて足が速いわけでもない。では、どうやって生き残ってきたかというと、言葉を用いて複雑な概念を共有し、チームワークで狩りをしてきたからです。

「ものの考え方の共有」は、人類にとって決定的に重要なサバイバルの戦略・・・それを学問として、高度に組織的・専門的に押し進めているのが哲学・・・概念装置の洗練と共有という、広い意味での哲学的活動がなければ人類は生き残れない・・・と思います。

« 守ってほしいマナー | トップページ | 道元禅師の言葉 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 守ってほしいマナー | トップページ | 道元禅師の言葉 »