生かされて生かして生きる
虫媒花の植物は、昆虫によって花粉が運ばれ実を結びます。花には蝶を招く心はなさそうです、蝶にも花を尋ねようとする心が働いているようにもみえませんが、花が咲くと蝶は飛んできます。
蝶が飛んでくるところに花が咲いて、花につく蝶は無心にして損得勘定がないから、味わいのみ取りて色香を損なうことはありません。
誰もがこの世に必要だから生まれてきたのです。そしてお互いを必要とするから生きていけるのです。しかし最近は、人と人との絆が弱くなったようです。現代人はプライド、プライバシーの権利、プライベートな問題などと、ことさらに自己主張するけれど、自分が生きるためには他が必要です。
他というのは一つや二つでなく、さまざまというべきか、すべてというべきか、人のみならず、万物の存在に支えられて自己が成りたっているのす。
他を生かさずして自己は生きていけません。自分のためにという生き方が、そのままに他のためにということでなければ自己は生きられません。これは自然の大道であり大原則です。本来は自他の区別などありえない、自他一如で利己はそのまま利他であり、利他がそのまま利己です。
« 行動を起こすか諦めるか | トップページ | 幸・不幸は心持ち次第 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント