思うままにならぬ世の中
はるかに遠いイメージがあった「傘寿」その傘寿を過ぎて、最近、生きることって大変辛いことだと感じる事が多くなりました。心身ともに弱くなったと言うことだろう。自分の生活イメージと人間社会の流れが隔たりが大きくなったのかも知れません。
そもそも、そんなことを考えること事態なんだろう?
極力、日常生活に変化に気をつけて焦らず、慌てず、余裕を持つように心がけているのですが・・・毎日を生きているこの現実社会は、どこへ行ってもガマンすることばかりです。
自分の思いのままになるところなど一つもないということか…
しかし、そんな世の中で、私たちはときとして思いがけない歓びや、友情や、見知らぬ人の善意や、奇跡のような愛に出会うことがあります。勇気が体にあふれ、希望や夢に世界が輝いてみえるときもあります。人として生まれてよかった、と心から感謝するような瞬間さえ・・・皆とともに笑いころげるときもあります。
その一瞬を極楽というのでしょう。極楽はあの世にあるものでなく、天国や西方浄土にあるものでない。この世の地獄の中にあるのだと思います。極楽とは地獄というこの世の闇のなかに、キラキラと光りながら漂う小さな泡のようかもしれません。人が死んだのちに往く最後の場所では、決してないということだと思います。
そう覚悟してしまえば、思いがけない明るい気持ちが生まれてくるはずだ。それまで、のたうちまわって苦しんでいる自分が滑稽に、子供っぽく思えてくる時もあるでしょう。