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2020年5月 3日 (日)

先祖を大切に考える

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私たちは、先祖、そして子孫という連続性の中で生きている存在です。遠い過去の先祖、遠い未来の子孫、その大きな河の流れの「あいだ」に漂うもの、それが現在の私たち他なりません。

その流れを意識したとき、何かの行動に取りかかる際、またその行動によって自分の良心がとがめるような場合、私たちは、「こんなことをすれば、ご先祖様に対して恥ずかしい」とか、「これをやってしまったら、子孫が困るかもしれない」などと考えます。

こういった先祖や子孫に対する「恥」や「責任」の意識が日本人の心の中にずっと生き続けてきました。私たちは先祖とつながっています。ぜひ、それをもう一度意識して生きることが大事と考えます。

「生」を与えてくれた両親に対して、感謝の念を抱く人は多いでしょう。親に感謝することは、自分という存在を肯定することであり、それは自我の支えとなって、もろもろの不安や不幸を吹き飛ばすことになります。

親を大切にするということは、すべての幸福のサイクルを作動させる初動動作なのだということを、孔子や孟子は知っていたように思えます。さらに、親とは何かというと、自分に最も近いご先祖さまなのです。

「いのち」のつながりを何よりも重んじた儒教では、祖先崇拝を最重要視しました。それは「孝」という大いなる生命の思想から生まれたのです。「こんなことをすれば、子孫が困る」・「子孫が恥ずかしくないような先祖になりたい」と思いながら生きれば、仕事も人生も好転することは言うまでもありません。

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