その志は暴力には屈しない
日本人医師・中村哲さん「その志は暴力に屈しない」です。
ペシャワール会の中村哲医師が戦争、飢餓、旱魃・・・アフガンの人々と共に歩み、取り巻く不平等に立ち向かい続けた、アフガニスタンで何者かに銃撃を受け、死亡した。
「2019年12月4日、アフガニスタンの東部ナンガルハル州の州都ジャラーラーバードにおいて、車で移動中に何者かに銃撃を受け、右胸に一発被弾した」・・・ニュースはショックでした。
アフガニスタンで、緑化事業などに取り組んでいた中村哲医師が殺害されたのです。中村さんの活動は、戦争や内戦がもたらす恐怖と悲惨のすぐ傍らで続けられてきました。文字通り命懸けの「丸腰の途上国支援」だったのです。
西日本新聞社説(12月5日)抜粋
アフガニスタンの人々は日本に親密な感情を抱いている。中村さんは自信を持って、そう繰り返してきた。「戦争をしない平和な国」というイメージが友好関係の下地にあるとも話していた。それだけに、安倍晋三首相による安全保障政策の転換には強い懸念を示してきた。
中村さんは、武力や軍事力で自分を守ることができるという考えを「迷信だ」と一蹴していた。「暴力に対して暴力で報復するのではなく、人が餓死するような状態を解消しなければテロは根絶できない」と強い口調で語り、アフガン復興に全てをささげて取り組んだ。
「平和の維持には戦争より勇気と忍耐がいる」非業の死を前に、私たちは中村さんから託された、このメッセージを決して手放してはならない。
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