善く生きる
人は平等に年を取りますが、その年の取り方によって、その人が放つ光は異なってきます。
若い時の輝きは、それほど差はないかもしれないませんが、年齢を重ねたうえで出る輝きはその人のそれまでの生きざまそのものが現れます。
「善く生きるとは・・・」
ギリシアの哲学者ソクラテスの言葉に・・・「最も大切にしなければならないのは、ただ生きることではなくて、善く生きることである」・・・あります。
つまり「正しく生きること」であり、他人の生命や物を奪うような「不正」を決して行わない事だと説いたのです。
現代社会では、他人を騙したり、蹴落としたり、出し抜いたりしてまで、ひたすら利己的に「自分の利益」や「欲望」の為に不正を行い、それで何かを得て「自分は幸福になった」と思い込んでいる人が少なくありません。
ソクラテスは「真の幸福とは、ただ己の欲望を満たすことではなく、人間らしい『正しく健やかな魂をもって生きること』そのものにある」と考えです。
人はそれぞれ、自らの魂に「知恵」「慈しみ」「愛」「勇気」「節制」「正義」などの「徳」を備えることが大切であり、自らの魂に「徳」が備わり「優れた働き」が出来る様に、常に心配りすることを忘れてはならない・・・と言うことです。
私は「善く生きる」ことは、修行であると思います。どんな人生であっても毎日「善く生きる」ということを心に誓うことは大変な努力が必要で・・・『修行』だと思いす。そしてこの「修行」は例外なく「苦行」です。
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