片倉城跡公園の桜で思う
「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」
春になると、この言葉をよく思い出します。
花は年ごとに変わることなく咲くが、人の境遇は年ごとに変化していく・・・自然が変わらないのに対して、人の世ははかなく移りやすいものです。
子供のころに見た桜・・・大人になって見た桜・・・「桜の花」ということには間違いはありませんが、決して同じものではありません。
私たちの町に昔から湯殿川が流れいます。護岸工事で蛇行から直線的になって風景は違ってしまいましたが、川の水は今も、西から東へよどみなく流れています。桜の木は、日々歳を重ねますが、春には花を咲かせます。
「諸行無常」・・・
毎年、片倉城跡の桜を見て思う、自分自身も間違いなく変わっているのです。私が子どものころの、湯殿川で泳いたり、洗濯したりし、田んぼに水を引いたり・・・人々は、川に関わり合ってきたのです。私たちの片倉町には、開発されて田んぼはもうありません。
今、湯殿川の河川管理通路の直ぐ傍に、桜の木を始め色々な花を植えて、片倉城跡公園は整備され、八王子市でも屈指の公園となっています。毎年春になると、色々な花が咲きますが、人は毎年同じでない・・・実感しています。
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