自冶会・町内会の現代的課題
自冶会・町内会
まだまだ、災害も高齢者介護も先のことと、思いたい地域住民にとって、町内会・自治会の存在は影が薄くなるばかりです。
となりのアパートに、いつの間にか若い男が出入りして、会っても、挨拶もしません。こちらから話しかけ、近くの専門学生が、1ヶ月前に、二人で入居したという。もちろん住民票は移動していない。名前は・・・電話・・・個人情報で、教えられないという。
今高齢化、独り暮らし、空き家問題が地域社会で問題となっていますが、売り家から、ワンルームマンションを造る不動産が多くなってきています。
その上、社会の動向(時とともに移ろう時代の趨勢)は・・・マイカーとコンビニとSNSがあれば、隣人との付き合いは不要と思われることも多いのが現実です。
その背景には、日々の仕事や生活に追われるなかで、いま地域がどうなっているかの情報もなく、直接関係のあること以外はなるべく関わりたくないし関わる余裕もない、という住民生活の姿があります。
今、住んでいる地域に愛着がわかない。居住地は生活の手段に過ぎない、定住することを考えていないのです。それ考えが講じて、自己中心の規範意識は薄れる風潮があるようです。
そのために、こうした住民で組織される町内会・自治会は、組織への加入率の低下や役員のなり手がないという、組織存続の条件を欠く事態に追い込まれようとしています。
人口減少に転じた社会の構造転換は、地域でもそれへの備えをゆるがせにできないものにしてきています。震災を契機に、一時期注目されていたNPOやボランティア団体も、その守備範囲が明らかになってくるなかで、町内会・自治会などの地縁型組織の意味と役割とが、あらためて問われるようになっています。
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