自分だけでの幸せはない
利己主義(者)に考え直して欲しいものです。
人間は自己の利を先とする心で生きるときには、たとえそれが満たされたとしても、本当の幸せにはなれなれません。
単純と言えば単純なことですが、人間は一人で生きているのではなく、常に「他と共に」生きているのです。これは一つの「考え」ではなく「事実」です。
この世のものは何ひとつ単独で存在するものはありません。相互に支えあい関係しあい影響しあって、存在しているのです。
私という人間も当然同じように、いわば一つの共なる命、共生の大地に生きているという事実があります。
これは「共同の命」ととらえるのです。そのようにして生きている世界で、一人だけの幸福などというものは、本来あり得ないのでないのです。
宮沢賢治が「世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」と言うとき、彼もまたこの人間の事実に触れているのでしょう。
今求められているものは、他と共にしか生きられないという事実を見据える眼ではないでしょうか・・・
そして同時に、他と共なる世界を踏みにじっているという事実を、目を覆うことなく見つめることではないでしょうか・・・
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