日に新たに、日々新たに
『苟(まこと)に日に新たに、日々に新たにして、又た日に新たなり』
(まことにひにあらたに、ひびにあらたに、またひにあらたなり)
この言葉は聖人といわれた殷(いん)の湯王(とうおう)(紀元前1776年より53年迄在位)が日々用いる洗面手洗いの盤に刻みつけておいたと伝えられている語句です。
「毎朝顔を洗うがごとく、心も毎日新しい心構えでいなければいけない」という意味です。日新しい心で、ということは何にも一物も持たない心で、新しい世界に触れていくならば、この世界は新しい。
昨日咲いた花は今日は咲きません。水の流れは毎日違っています。自然(万物)は諸行無常(毎日変化)しています。新しい心で今日を迎えていくということが、そのそれが本当の人間の生き方であり、正しい生き方です。
今日なら、今日という日は、新しく訪れるのです。それも貧乏人にも、王様にも、みな平等にやってくるのです。大事な一日だから、もっと有意義に過ごさなければいけないと思います。
そのためには、今日の行いは昨日より、新しくなり、明日の行いは今日よりさらに新しくなるよう修行に心がけるべきでしょう。
神は万人に公平に一日24時間を与えて頂きました。私たちは、明日の時間を今使うことはできないし、昨日の時間を今取りもどす、すべもありません。ただ今日の時間を有効に使うことが出来るだけです。
万人が一日24時間とう時間が等しく与えれられ、それぞれどう使うが人生を分ける…分っている…分っているけれど……なかなかできなく、一日一日を、一瞬一瞬を大切にすることを怠ってしまっています。
土光敏夫・元東芝社長の座右の銘で有名です。東芝の危機を救った人でもあります。現在の東芝にも、この精神で建て直しして欲しいものです。(元東芝の従業員)
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