無縁社会について
「無縁社会」…現代社会は無縁社会と言われます。
「無縁社会」とは、家族、地域、会社などにおける人とのきずなが薄れ、孤立する人が増えている社会…
日本はもともと、親族、地域社会、会社などで比較的濃密な人間関係が形成されてきました。現代社会のこうした一側面を、NHKが「無縁社会」として取り上げたことで注目され…こうした関係は血縁、地縁、社縁などと呼ばれて、しがらみとなる一方で相互扶助のシステムとしても機能していたのです。
ところが近年、こうしたつながりが急速に失われ、社会から孤立している人が増えているという。背景には、核家族化・非婚化・長寿化による単身世帯の増加や雇用形態やライフスタイルの変化などがあるとされ、家族がいても音信不通になっていたり、地域との交流がなかったりして、病気などの緊急時にSOSを発することができない人も多いことが明らかになってきたのです。
家族や企業に期待されてきた支え合いの機能が失われてきており、新たな社会的なきずなをどのように育んでいくかが課題とされています。(知恵蔵2015の解説)
「有縁社会」を考える
経済的に低迷し、競争でギスギスした社会に、コミュニケーションを取り戻し、家庭、地域、職場、学校などで、一人ひとりをいかし、それぞれの持分をいかせる有縁社会になっていくために何をしたらいいのか?
家族、地域、会社において人との繋がりが薄れ孤立している人が増え、年間3万件にも上る孤独死件数はまさにこの社会を象徴していると言えます。
「縁」は、人間を人間たらしめている、決して失ってはいけないものです。ただそうは言っても、単純に無縁から有縁にパラダイムシフトを行うだけでは、現代日本の抱える問題が解決するとは思いません。
助けられ上手・世話焼き上手
好奇心を持つこと、他人に思いやりと興味を持つことが、「友縁」社会を作っていきます。肩の力を抜いて社会に一歩踏み出すことです。困った時に役に立つのは、自分が助けられ上手であることです。
上手に世話焼きする人。上手に助け手を引き寄せる能力のある人。と言っても、だれもがこれをできるわけではありません。
そこで、ある程度努力すればできるという方法を下記に並べてみました。該当する項目が多ければ、助けられ上手ということに…
考えたい具体的なこと
① 自分に向けられた善意は素直に受け入れる。
② 助けられたら「すみません」でなく「ありがとう」と言う。
③ さびしい時は「さびしい!」と声をあげられる。
④ 気軽に「助けて!」と言える相手を一人は見つけてある。
⑤ いざという時、頼りになる世話焼きさんが足元にいる。
⑥ 今のうちに人に尽くしておこうと活動している。
⑦ 助け合いを目的としたグループに加入している。
⑧ 趣味グループ、老人会などで助け合いを進める。
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