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2016年5月 9日 (月)

ペスタロッチとビンの破片

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Tokita1
            時田公園

「公園はみんなの使うところ、ゴミは持ち帰ってね」・「あとの人が気持ちよく使えるようにしようね」いつも言っています。

それでも、心ない人がいるようで、ビンを石垣で割った破片があることがあります。砂場で、ビンの欠片を拾っていて、思い出したのです。教育界の父と言われたスイスのペスタロッチの逸話のこと…

ペスタロッチは、教育は「読み・書き・そろばん」だけではなく「人格の形成」ということまで含めたものが教育であると定義しています。そして、教育には家庭の温かさが必要だという、家庭教育の重要性を説いています。

また、直感教授といって…実物や絵を子ども達に見せて、感覚器官を通じて知識を習得させるという教育方法を実践しました。ゆえに、ペスタロッチは教育者の父といわれ、今の小学校の基礎を創ったということが言えます。

彼の著書『隠者の夕暮れ』他の中で、子どもの教育をするにあたっては、何もかも欲張って一時期に与えるのではなく、身の回りのことから少しずつ訓練を積み重ねていくと、あるところから自ら進んで難しいことに取り組んでいくようになると述べています。

さらに道徳面では、善悪のことばについては日常の家庭的な場面や地域の住環境と結びつけて説明しなさいとも言っています。

これらから学ばなければならないことは、現代のようにやたらに華やかで豊かすぎるモノや、高度の知識や刺激の強すぎる情報が氾濫する社会の中で、私たち大人がそれらをうまくコントロールして子ども達の教育でなければいけないと思います。

このことから、学校も保護者・地域の方々と共に、家庭的な温かさを大切にする…児童の教育にあたらなければいけないと考えます。

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