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2016年5月10日 (火)

人間の価値を考える

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人間の価値とは…

 「そこにいるだけで喜ばれる存在になる」こと。

そこに座っていてくれるだけでまわりの人がやすらいだり、静かな気持ちになったり、穏やかな気持ちになったり、温かい気持ちになったりする、そういう存在になる」こと。(小林正観)

 アインシュタインの言葉に…

「成功した人間になろうとするな。むしろ、価値のある人間になろうとせよ。」

「成功した人間になろうとする人間」

「価値のある人間になろうとする人間」

両者を比較してみると、人は誰しも、「成功したい」という、欲求を持っていると思います。成功した人は、血の滲むような努力で、競争に勝った人です。

これは「弱肉強食」もしくは「自然淘汰」の概念で、今まで多くの生命たちが、強いられてきた苦しみのシステムです。この大昔からの呪縛から逃れられないから、人は本能的に「成功」を渇望するわけです。

激しい競争の世の中になると、人は「他者はどうでもよい…自分がよければ…」という「自己中心」考えになり、今問題となっている、格差社会になっていると思います。

もちろん、あなたは成功のために正々堂々と勝負するかもしれない。しかし、ライバル達はあなたと同様に正々堂々と勝負するかどうかはわかりません。

不特定多数のライバル達の中には、不正な手段であなたを蹴落とそうとする人間が現れるかもしれません。どんなに勝ち上がっても、そこにはまた新たなライバルが現れるのです。

こうやって考えていくと、「成功」を目指すことは、尋常な、手法ではかなか勝ち取ることは出来ないように思います。また、たとえ「成功」を掴めたとしても、次は他者から守らなければならないという性質を持つため、「成功」は、不安や不信との親和性も高いです。

誰もが「価値のある人間になる」ことができるのです。「価値のある人間になる」と得られるものは、他者からの感謝、信頼、好意。すなわち、自分の内面に対する他者の評価です。

「成功」したとしても、「価値のある人間」になったとしても、人はあなたの周りに集まって来るでしょう。しかし、「成功」に集まってきた人々は、あなた自身を見て集まっている訳ではないのだと思います。

このように考えていくと、アインシュタインが言うことが、もっともなことのように思えてきます。同じ目指すなら、「成功」を目指すよりも「価値のある人間」になろうとする方が、多くの人にとっては、よっぽど幸せなことなことだと思います。

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