老後を自分らしく生きる
日本は急速に少子高齢化や都市化が進展し、本格的な人口減少時代を迎えるとともに地域コミュニティの希薄化も進んでいます。
その中、高齢者をはじめ若者や中高年層を含む社会的孤立問題が深刻になり、少子高齢化や人口減少に対応した住宅・地域づくりやコミュニティの再生が重要な課題となっています。
仕事と生活を共存させながら、持っている能力をフルに発揮し、 それぞれが望む人生を生きることを目指す…いわゆる「ワーク・ライフ・バランス」も大事なテーマでもあります。
さらに世代を超えた社会的孤立や格差社会を解消するための社会デザインおよび私たち一人ひとりが「幸せ」に暮らすためのライフデザインを…考えることは大事なことだと思います。
老い支度…
「老い支度」とは、将来、身近に頼れる人がいないかもしれない「一人暮らし」を前提として、どのように歳を重ねていくのかという、ウェル・エイジング(上手に年をとる)を考えること…
人は社会との関係性の中で自分の役割を見つけ、自己肯定感を抱き、「自分が何者であるのか」というアイデンティティを持つ…それが自分の居場所をつくり、生きがいや幸福の源泉にもつながる…
しかし、加齢とともに職場や家庭、地域における人間関係が希薄になり、自己の役割の喪失が社会的孤立を生み、暮らし『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』を低下させる…。
QOLとは(Wikipedia)一人ひとりの「人生の内容の質や社会的にみた生活の質」のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。
よりよく生きること
「よりよく生きる」とは自分自身が社会の中で「よりよく活きる」ことです。最期まで活き活きと暮らすためには社会との関係性を維持することが重要であり、そのためには何らかの社会的役割をデザインすることが必要です。
自分が社会の中で「よりよく活きる」ための「老い支度」は、実は新たな高齢期の社会的役割を獲得する「就活」でもあるのではないでしょうか…
私は、老齢化に伴い心身の衰えには抗し切れません。社会奉仕の心は持ち続けたいですが、「他人に望まれる」だけではなく…「自分らしく生きる」をことを考えてみたいと思っています。
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