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2015年6月 1日 (月)

本当の幸せとは…

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心から本当に望んでいるもの、真の豊かさ幸せとはいったい何でしょうか?こんなに物質的に豊かになった日本でなぜ多くの人々は更なる幸福を探しているのでしょうか?

経済的に豊かになって大変便利な世の中になり、不安も少なく安心して暮らしていけるはずの日本…どうして心の豊かさや幸福を求める人がいるのでしょうか?

経済・産業・文化が発展の今の世の中…人間が本来もっている本能的な部分、人間として生きていく上での重要な部分がある意味、“わき”に追いやられ欠落している結果なのではないか?と思えます。

つまり、地位や名誉、成功、お金、等を追い求めるあまり心をどこかに忘れてきてしまったのではないでしょうか?と思えてくるのです。

心とは一体何なのか…科学が発達した現代、人間の体の仕組みも大分わかってきていますが、脳みその基本的な働きの記憶がどこにどう蓄えられ、どう取り出しているのかの働き…実はまだまだ不明です。

物質でもない心はどう探れば良いのでしょうか…大量に物を生産し、物を豊かに消費することで幸せになれるでしょうか?

地球温暖化現象一つを真面目に考えるだけでも、もはや消費文化に幸福を見出すという考え方は成り立たないとはっきり知ることができます。

このまま、地球の温暖化、オゾン層の破壊を続けてゆけば、近い将来、地球的規模で洪水、渇水、暴風雨などの自然災害がおこり、食料不足、居住地の放棄など人類は大変な事態に追い込まれるでしょう。

最近の異常気象…インドでは、摂氏50℃…5月に7個も台風が発生するなどは過去に例がないそうです。こういうことが、知らず知らず、普通に起こる?ことが恐ろしいことです。

小欲知足とは…

あまり、いろいろな物を欲しがらず、現在の状態で満足すること… 欲望を全て、消してしまうのではなく、欲張らないで、与えられた現実を素直に受け入れることです。

現代文明は生産を中心に考える文明ですが、その考え方の基準に自然征服は善であるという考え方であるようです。このような考え方が、人類の欲望の全面解放を善とみる思想を生み出したのです。

いま、私たちとって最も重要なことは、このような科学技術文明の根幹の思想にメスを加えなければならないということです。欲望というものは、満たせば必ず次の欲望を生むものです。

釈尊はこれが迷いの人間の変わることのない在り方だと指摘されました。この果てし無い欲望をどうやって自身でうまく決着をつけてゆくか…これは科学や技術で解決できない問題ではありません。

釈尊は欲望を満たすのがいけないとは申されていません。欲望というものは、絶えず危険性を伴うものであることを知り、その制御を学びなさいといっているのです。

いうまでもなく、地球温暖化を防止し、持続可能な社会を築くには、大量生産・大量消費・大量廃棄型の現行の社会経済システムから、適量生産・適量消費そしてリサイクル社会へと根本的なところで変えていく以外に方法がないことは明らかです。

病気の治療よりも病気にならない予防が第一、出口より入り口を考えることが基本、ということは多くの人が理解しているはずなのに、現実の社会ではまだまだこの基本が認識されるには至っていません。

もう一度考えましょう「本当の幸せとは」を真剣に…

 

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