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2015年3月15日 (日)

GNHとGDPの関係

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GNHとは、国民総幸福感(Gross National Happiness)で、「国民全体の幸福度」を示す“尺度”です。GDPとは、国内総生産(Gross Domestic Product)で、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のことです。

人間の究極的な目的は幸せを希求することだと思います。幸せになりたい…その条件に物作りと、よりよい付加をつけて、人間が生きていくため、最高を目指して、物づくりに休むことはありません。

時代とともに、価値観が違ってきています。いま、「GNH」とか「幸せ」は、「新しい指標」として、日本では特に、世の中が大きく変わってきています。

昔だったら、特に男性が「幸せ」なんて口に出すのは恥ずかしいとか「女々しい」とか言われた時代もあったと思いますが、そうではなくなってきています。

それは多分もう、GNHとか幸せを考えざるを得ない理由が、誰の目にも明らかになっているからだということがあると思います。

その一つは、地球環境です。もう地球の限界を超えてしまっている。それなのに、GDPの成長による経済の発展をまだまだ増やそうとしている。それはもう、地球を見たって、温暖化・生物多様性などから、無理でしょうと…

地球の限界ということが明らかになってきた…いや、そうではない、経済の大きさではないものを模索するという動きが、社会的にも出てきています。

また、一つは、社会の崩壊です…二極分化・格差の問題・ワーキングプア、そして貧困の人たちの問題。いま日本では貧困層が非常に増えています、そういった大きな背景があると思います。

一方で、「日本の経済はどうなるの?」・「世界から置いていかれていいの?」・「若い人たちの雇用がなくなる?」・「年金の元がなくなる?」・・・と、若者の意見があるようです。

理想として、「GNH」や「幸せ中心」というのはいいけれど、現実的ではない、というのが多分、多くの方々の感じなのだろうと思います。

つまり、GDPとGNHの間には非常に大きな溝があって、今、全然その架け橋が架けられていないことが問題なのじゃないか、という気がしています。私の一番の問題意識は今、そこです。GDPとGNHを、どういうふうに橋渡ししていったらいいのかと言うことです。

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