親の背中を見て子どもは育つ
少年犯罪が減少しています。しかし、少年犯罪が減少を続ける一方、新たな課題も表れ始めたようです。それは、いじめにに関連する事件による検挙・補導者の増加、少年による振り込め詐欺の急増、そして初犯者の低年齢化などです。
社会の変化とともに、子どもたちも変わりつつあるのかもしれません。少子化・核家族化と無縁社会などが原因と思いますが、子供に対する家庭の“しつけ”から、地域社会との“絆”の希薄さから、子育ての善し悪しに問題があるのではないかと思えます。
ドロシー・ロー・ノルトの言葉に『子は親の鏡』が有名です。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込み思案な子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信をもつようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを学ぶ
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、
この世の中はいいところだと思えるようになる
子どもを見れば、親がわかる…というのは、どうやらまぬがれない事実のようです。
きっとこれは、いくら肩書が立派でも、お金持ちでも、愛想が良くても、その人の子どもを見れば相手の方がどういう人なのかがある程度わかります。
その人の子どもがどういう人間に育っているかで、親である相手の方の価値観を見ることができる、ということです。中には、「結果は、一目瞭然」という人もいます。
立派な人間に育っていれば、その親御さんも立派な方なのだろうなと判断できます。私が思う『立派な人間』とは、高学歴や地位や名誉を持っていることではありません。心が豊かで、思いやりのある行動ができる人のことです。
挨拶ができて、笑顔で受答えのできる人、協調性や協力、責任感などの人格ができている人です。そのように育てるには、育てる側の親が手本となる行動を必ず行っているはずです。
親の背中を見て子どもは学ぶのです。親の行動も立派なのだろうなと想像ができます。
子どもは社会に適応できる人間に育てる。そうでなければ、親である自分もまた信頼されないということだと思います。子どもは、『知・徳・体』をバランスよく育てることです。そのために必要なことは、今が良ければいいのではなく、先を見た子育てをすることです。
« 人に自然に優しい・思いやりの心 | トップページ | 心に余裕を持つこととは… »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント