
最近、異常気象で気象庁の表現が、今までにない表現が使われています。
「何十年に一度」・「今までに経験したことがない」・「気象庁が統計を取り始まって以来」などと、の表現で伝えることが多くなったように思われます。大変ショックなことであると思います。
私たちがテレビやラジオなどで、聞く毎日の気象情報・台風情報で、この表現が多くなり、それに慣れてしまい…感覚がマヒしてしまうことが恐ろしい…ことです。
特に最近のニュースで地球温暖化…30年足らずで許容量の上限に…いうことで、深刻な状態になるとのことです。
このニュースを見聞きし、私たち何をしなければいけないか?実際にはどんな影響があるのか?考えていかなければならいことですが、私一人では…と言っている人がいます。
最も不安に感じることは「ゲリラ豪雨」「海面上昇」や「農作物への影響」です。 エネルギーも食物も全てを循環させる低炭素社会へと転換する時期が来ています。
いま、エネルギーと経済成長の問題で国を二分する議論になっていますが、日本国民の一人ひとりが考える大きな問題です。政治家同士の問題ではありません。
私たち一人ひとりの生活から見直し、ゴミの分別や環境への配慮、地産地消、省エネ対策など、一つずつでもできることから改善していくことが重要です。
私たちの毎日の生活で出るゴミや・山や川・海などの自然を守る意識を、もう一度見直して行かなければならないと思います。
IPCC報告書:温暖化、「30年で許容上限 迅速対応迫る」…毎日新聞…
地球温暖化を巡る最新の研究成果をまとめた第5次統合報告書を公表した。今のペースで温室効果ガス排出が続けば、今世紀末には人々の健康や生態系に「深刻で広範囲にわたる後戻りできない影響が出る恐れ」が高まり、被害を軽減する適応策にも限界が生じると予測。その上で、気温上昇を抑えるために「多様な道筋がある」として、各国政府に迅速な実行を迫った。
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報告書は、温暖化の主な原因が人為である可能性が「極めて高い」(95%以上)と断定。産業革命(18〜19世紀)後の気温上昇を「2度未満」に抑える国際目標の達成には二酸化炭素(CO2)の総排出量を約2兆9000億トンにとどめる必要があると分析した。
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しかし、既に排出されたCO2は約1兆9000億トンで、余地は約1兆トン。2011年の世界の排出量約350億トンのペースが続けば、30年足らずで許容量の上限に達してしまう計算だ。
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2度目標達成には、世界全体の温室効果ガス排出量を50年に10年比で41〜72%、2100年には78〜118%削減する必要があると指摘。排出量を大きく左右する発電部門で省エネや再生可能エネルギーの導入を促進し、将来的にはCO2を回収・貯留する技術を大規模に普及させることが有効だとした。
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一方、有効な対策を取らない場合、今世紀末の世界の平均気温は2.6〜4.8度上昇。海面は最大82センチ上がる。2度以上の上昇で穀物生産に悪影響が表れ、4度以上で食糧安全保障に大きなリスクが生じるとした。さらに、アジアで暑熱による死亡率が非常に高まるなど、「温暖化の規模や速度が大きいほど、人が適応できる限界を超える可能性が増す」と警告した。
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第5次統合報告書は、昨年9月〜今年4月に順次公表された三つの作業部会の報告書をまとめたもので、第4次以来7年ぶりに公表された。新たな温暖化対策の国際枠組みの合意を目指す国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)を来年末に控え、交渉に大きな影響を与えそうだ。
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デンマークで記者会見した国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は「科学者は、世界各国がすぐに行動を起こさなければならないと声を上げた。我々は手段を持っている。この機会を逃してはならない」と呼びかけた。