« 梅一輪 | トップページ | 取り戻したい日本人の心 »

2014年1月27日 (月)

老後の心豊かに暮すには・・・

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ

040 地域の活性化の問題・・・「老人クラブの活性化にむけて」八王子市の資料を参照にし考えました。

日本は世界に類をみない速度で高齢化が進んでおります。経済の発展とともに社会も大きな変貌をとげ、個人主義的な傾向、核家族化による一人暮らし高齢者の増加、隣人との意思疎通が図られない。

人間関係の希薄化、趣味や嗜好の多様化などにより、地域社会での連携を構成する要因が阻害される傾向が強まるなど、新たな課題が生まれています。

また、超高齢社会を目前にして高齢者が生きがいを持ち、住み慣れた地域で安全安心に暮すためには、地域で関わりが強い町会・老人会などの活動が問題となっていると思います。

今「アンチエイジング」ということが盛んに言われています。この言葉は「抗加齢」「抗老化」と訳されるが、単に加齢に抵抗するため「時計の針を止めること」ではなく、「針を少し戻して、その進みを遅らせること」であり、生きがいやライフスタイルとも深く関わっています。

実際に比較的若い高齢者においては、自身の趣味的な活動はもとより、学び直したい事柄や新しい自分づくりへの挑戦、長年培ってきた技術の向上といった生涯学習に取り組む方も多く見受けられます。

また、自分の力を地域貢献に活かしたいという思いから、ボランティア活動やNPО活動に取り組む方も多く、このような活動に取り組むことは、新たな人間関係が生まれるという相乗効果も期待できます。

このように自ら新たな活動に取り組む意志のある方々に、ボランティアや生きがい活動でもともと地域の活性化を進めてきた歴史のある町会や老人クラブ活動の情報が充分に伝わっているのか、魅力的に映っているのか、その情報の伝達や活動への理解が課題になっていると思います。

いま、町会や老人クラブを運営する役員のなり手がいないことです。老人クラブに限らず、町会や自治会の活動、趣味のサークルといった会員が平等な立場で参加する組織において、会長や会計など組織を運営する役割を担うことは相応の負担があり、敬遠されがちです。

特に同じ地縁組織と比較した場合、町会や自治会においては、加入率は減少しているものの、地域で生活するためには加入が必要であることが意識されており、また、マンションの管理組合においては、建物自体の維持管理が関係しているため加入することが原則になっています。

このような組織においては、班体制などを導入し、順番で役員になることに会員の理解がある程度得られていると考えられます。一方、老人クラブは、高齢者への声かけといった地域に不可欠な公共的な活動のほか、スポーツ活動や文化活動といった趣味的な活動も多く取り入れています。

このため、加入は任意であり、極端な場合は役員となって仕事を負うのであれば脱会するといった行動に移り、順番で役員を担ってもらうということへの理解が得られない傾向があります。

さらに、会員が高齢化する中で、新たに会員になる方にとっては、「入会するとすぐに役員を任されてしまう」といった認識の悪循環に繋がっている傾向がうかがえます。

次に、希薄な地域社会との関係が考えられます。「自助・共助・公助」という言葉があるのは多くの方がご存知でしょう。これは、災害時への対応方法においてよく使われる言葉だが、個人(家庭)で対応する範囲を自助、地域住民で協力して対応する範囲を共助、国や自治体といった行政が対応する範囲を公助というものです。

地域で生活するうえで発生する問題の解決は、自助と共助の範囲で対応することが地域社会と深く関わり、お互いに助け合いながら生活してきるというものです。

しかし、近代は、会社社会の中で一生懸命に労働することで個人の豊かさや物的欲求を満たし、経済を成長させ経済的に豊かな国を実現した一方で、自分が生活する地域社会とは希薄な関係となり、自己の責任において解決する自助と行政が直接サービスを提供する公助に多くを依存する社会のしくみを築いてしまったのも現実です。

現役時代に居住する地域ではなく勤務する会社に社会とのつながりを持っていた方にとっては、退職後においても相当な期間、かつての仕事において関係した人同士で、地域とは無縁に余暇活動を続けることが比較的多いように見うけられます

« 梅一輪 | トップページ | 取り戻したい日本人の心 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 老後の心豊かに暮すには・・・:

« 梅一輪 | トップページ | 取り戻したい日本人の心 »