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2013年11月 4日 (月)

あきらめることも成熟の一つ

067 曽野綾子さんの「人間にとって成熟とは何か」中から、“あきらめることも成熟の一つ”・・・感銘した内容でしたので、抜粋してみました。

人間にとって大切なことの一つの知恵は、諦めることことでもあるのだ。諦めがつけば、人の心には、しばしば思いもしなかった平安は訪れる。しかし、現代では、諦めることを道徳的にも許されないおかしな時代になった。

いつどの時点で、どういうきっかけで諦めいいのかそのルールはない。その人に心が、その人に語りかける理由しかない。しかし、この世に徹底して諦めない人ばかりいると、私はどうも疲れるのである。

できるだけは、頑張る。しかし、諦めるポイントを見つけるのも、大人の知恵だ。希望としては頑張りたいのだが、自分の心が、自分の心身がついていけない時点があることをよく知っていたからだ。

人間はただ辛くて、それほど頑張れない場合もある。諦めることも一つの成熟なことだと、この頃になって思う。しかしその場合でも、充分に爽やかに諦めることができた、という自覚は必要だ。

つまりそれまで、自分なりの考え、努力し、もうぎりぎりの線までやりましたという自分への報告書はあったほうがいいだろう。そうすれば自覚が、苦い後悔の思いもされなく、残されるだろう。

「頑張ります」という言葉は、青年たちのの声としては自然なのだ。しかしその直線的な若さと、それからあえて言えばそれ以外の表現で、自分の思いを言えなかったのかという言語的貧しさが、私の疲労を増幅したような気がしてならない。

あちらでも、こちらでも誰もが頑張るというので、聞いている方はくたびれた。

きのうプロ野球日本シリースで東北楽天が優勝しました。楽天の星野監督・巨人の原監督も「最後まで諦めない」・・・諦めないどうしが、戦っても勝敗はどちらかにつかなければ勝負は終らない。しかし、諦めないという意思が強い方が勝ったとも言いがたい。

何故なら勝負は時の運とも言うからです。この世の中には、頑張っても成就しないことって沢山あります。負けた巨人の原監督のコメント「巨人・原監督「力を出し切ってこういう結果になった。」印象的に思えました。そして、「負けを知って強くなる」ということでもあるのです。

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