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2013年11月10日 (日)

どうする?認知症の人の徘徊事故

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10_12801 NHK解説室抜粋より・・・

他人事ではない深刻に受け止めています。

認知症になり徘徊してしまう・・・お年寄りの話はよく聞くことです。名古屋に夫婦住む91歳の認知症の夫と86歳の夫婦二人暮らしの夫が、ちょっと目を離している隙に家を出て3キロ先でJR東海の電車で跳ねられ亡くなりました。

裁判での判決はJRでの電車の遅れなどの損害賠償で同居の妻と横浜に住む長男に720万円支払を命じたということでした。

今回の判決は、認知症の介護のあり方ではなく、損害をだれが負担すべきかということについて出されたものですが、認知症の人を自宅や施設で介護する人たちも、厳しい判決と受け止めています。

その理由のひとつは、認知症の人を見守る注意義務を家族に厳しく求めている点です。認知症の人は周りがどんなに注意していても、勝手に出て行ってしまうことがあります。もし徘徊させるなというなら、部屋に鍵をかけて閉じ込めざるをえず、それでは、本人の思いに寄り添った介護ができなくなるという声が出ているのです。

もうひとつは、介護に深くかかわるほど重い責任を問われていることです。長男は、親の介護のために妻を実家近くに住まわせ、自分も月に3回ほど実家を訪れていたといいます。その長男の責任を認め、介護とのかかわりが少ないほかのきょうだいは、責任を問われなかった。これでは、積極的に親の面倒を看ようという子供がいなくなるのではないかと、話す人もいます。

しかし、認知症の人を閉じ込めたり、親の面倒を看る人がいなくなったりするようでは、本人も家族も幸せとはいえません。

認知症になる可能性がある軽度認知障害の人を含めると65歳以上の高齢者のおよそ4人に1人が、認知症とその予備軍ということです。誰もが今回のような事故に、遭遇する可能性があるといえると思います。

認知症の人が徘徊することもあるという前提で、社会全体でどう支えていくのか考えていくことが重要だと思います。

認知症の人が他の人に損害を与えるような事故を起こした時に、だれがどう賠償するのかということです。賠償責任を家族だけにおわせるのではなく、多くの人で支えあう仕組みを検討する必要があると思います。たとえば、認知症の人や家族の間で互助的な保険を作ったり、介護保険に組み入れた新たな仕組みを作ったりすることが考えられます。

そして、地域で徘徊する認知症の人を見守る体制を整えることです。徘徊しても地域の誰かが気がつけば、事故を防げるからです。

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