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2012年9月 9日 (日)

優しい風でむかしを思い出す

09hirugao31 目を閉じると。今でも目蓋の裏に、陽光の暖かい匂い、風が頬を撫でる感触、雨垂れの柔らかなリズム、そんな記憶がいっぺんに蘇えってくる。

幼かったむかし母親の胸で眠っている、その頬に優しい風のような母の吐息が心地よい匂いがする。

私の家は、八王子市街からひと山越えた田畑が広がる村にあった。丘の雑木林の向こうに湧き水が流れ、それが徐々に下流にしたがって、小川になり川となる。その名は湯殿川である。

湯殿川から、田んぼに水を引き、春に稲・秋に麦を撒く、農業を営む家に生まれた。藤谷戸山で秋山には、栗・柿・野ウサギを追い、湯殿川で、小鮒とドジョウ獲り、子供達と遊び、時には喧嘩しながら育ってきた。

子供の頃の遊びというと縄跳び・鬼ごっこ・かくれんぼ。ボケンスイライで、あっ、そうそう四つ上の敬ちゃんが、あまりに遠くに、行ってしまい帰ってこないので、みんな家に帰ってしまって、酷く怒られたけ!

学校は集団登校で、十ニ・三人ぐらい。冬の寒い朝、集合場所は、良く日のあたる、やっちゃん家の雪隠小屋の前で、みんな頬が赤くして、耳は霜焼けだった。

あっちゃんがみんな揃ったな、「じゃ行くぞ!」と元気に歩き始めた。靴を履いている子・ぞうりの子・下駄の子それぞれで、手に息をかけながら歩いて学校へ・・・軍隊の払い下げの雑納に国語と算数の教科書と帳面を入れて・・・入れぱなしであったけ、教科書が買えない人がいて二人で読んだっけ・・・それでも愚痴をいう人は誰もいなかった。

運動会の徒競走で一等の賞品に鉛筆だった。一本貰うのに、一生懸命走った・・・その頃の思い出が、風を受けながら蘇った。

 

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