年をとって転ばぬように
人間は二足歩行ができるこの世で、唯一の哺乳動物だ。400万年前のアウストラロピテクスは、脳容量がチンパンジーとほとんど変わらないため、知能的にはチンパンジーと大同小異だったと推定されている。そんな歴史を経て現在の姿になっている。
しかし、どう見ても、移動するには不安定で転ぶ危険は四つ足動物に比べれば理屈で二倍となる。年をとれば、足腰が傷むのは仕方がない。それでも這って歩くわけにはいかない、杖を持って歩く、杖で体を支えて歩けるうちはいいが、やがて歩けなくなり、車椅子になり、寝たきりになる。
昔となりのお爺さんが、畑の草むしりをしていて、腰を地べたについてむしっていたことを思い出す。足が悪いからといって、躄ざって仕事をする、百姓魂のようなものを感じた。(「躄(いざる)」膝や尻をついて移動する)ことである。
身体の衰えは年には勝てず、自然の法則でもある。しかし体の機能低下は精神的も影響し、体の自由が利かないと感情が不安定になり、大声を出したり、イライラする態度になり勝ちになる。
6月17日は父の日である。毎年祝ってもらえるが、その父の日に転んでしまったら孫達に笑われてしまう。足は毎日10000歩を目標に歩いているが、目の悪くなって、躓くことがある。階段は、手すりに掴まって登り降りするように心がけている。
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