放射能とエネルギーの問題
東京電力福島第一原子力発電事故で、日本の原子力発電は点検含め54箇所中51基が停止中(1月30日現在)だそうだ。
それにしても、日本は、イランからの輸入はアメリカなどの要請でしない方向とのこと、エネルギー確保は大丈夫なのか、東京電力は値上げ考えているようだが、それに対し東京都の猪瀬副知事は、東京電力の「隠し財産」などのオープンと資産の公開を迫っている。
子会社の取り扱いなどで100億円の無駄があるそれらを処分含め公開したうえで値上げを要請すべきであるとの見解を述べている。
放射能問題で、ふるさとに何時まで戻れ生活できるか、分からず避難している方がまだまだ沢山いる中で、東京電力社長「料金の申請は、事業者としての権利ですので」、東電の家庭用電気料金値上げ申請は15~20% 街では怒りの声は当然である。
それはさておき、耳にするのが放射能・シーベルト・ベクレルなどの専門用語が氾濫?している。そして、がれきの処理・放射線の測定・外部被爆・内部被爆などの用語で、過剰に意識したり、無意識であったりで、何を信じていいのかの疑問に答えるということで・・・
昨日、原子力発電事故で問題となっている「放射線」のことで、放射能・単位のベクレル・シーベルトなどを含めて、「放射線を正しく理解しよう」という題で、東京大学助教授の鳥居寛之先生の講義を聴いた。
放射線による人体への影響度合いを表す単位を「シーベルト(Sv)」、放射性物質が放射線を出す能力を表す単位を「ベクレル(Bq)」とう。
放射性物質にはさまざまな種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、これにより人体が受ける影響は異なる。
このため、放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量(ベクレル)の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値(シーベルト)で比較する必要がある。
正直いって講義を受けたのだが、難しく理解できないところが多くあったが、健康に影響する基準はない。なぜならば、自然界に放射線はふりそそいでいて、人体に影響しているといこと、人間は3人に1人が“がん”で亡くなっているということである。それが福島発電所の事故からの影響かどうかは分からないし、証明することはできない。
暫定規制値で問題になるのは、長期的には発がんの可能性の問題であり、それは確率の話だ。簡単に計算すると、暫定規制値の限度ギリギリのものを一日一キロ食べるとすると200万人に1人くらいが将来、がんになる確率になる。
このような非常に小さな確率は、個人では思い悩んでも仕方がないレベルではないかと私は思う。そういうことにあまりストレスを感じずに、暫定限度を超えたものは食べないようにし、超えていないものを食べてもそんなに心配しなくてもいいですよと言いたいと思う。
« ふるさとを守るまちづくり | トップページ | 春を待つ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント