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2012年1月 7日 (土)

人口減少時代の発想

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00a233ff1 今日のNHK深夜便で奈良女子大学院教授・中山徹教授 「人口減少時代の発想」・・・人口減少時代にまちづくりの問題を鋭く突いた研究成果を話されたように思い興味深く拝聴した。

全世界では人口が増えて70億人となったが、人口が減って問題となっている国は日本・ドイツ・イタリアだそうだ。ドイツの「減築」という語?(家族が増えるに伴い増築のする・・・反対語)空家対策と地域の再生などは・・・なるほどと思った。

ある新聞のコラムに載った記事であるが興味があったので記してみた。

20世紀に入ったとき日本の人口は4436万人でした(1901年)。その後、日本の人口は着実に増え続け、1967年には1億人を超えました。そして2004年には1億2778万人まで増えました。20世紀の100年間で人口は約3倍、8000万人増えたと言えます。

しかし、04年が人口のピークで、それ以降は少しずつ人口が減っています。すでに09年は1億2751万人で、ピーク時より27万人減少しています。

国立社会保障・人口問題研究所の将来人口予測によりますと、現在の傾向が続けば、22世紀(2101年)になるころ、日本の人口はなんと4706万人まで減少します。21世紀の100年間で、人口は8000万人も減り、100年前の人口に戻ります。この予測が当たりますと、日本の人口減少率は先進国で世界1位になります。

このように人口が急速に減少するのは、少子化が進んでいるからです。2010年の合計特殊出生率(1人の女性が産む子どもの数)は1・39です。先進国の場合、出生率が2・08ぐらいで人口を長期的に維持できます。日本の数値はそれを大幅に下回っており、このままですと人口は大幅に減少し、社会的、経済的な問題を引き起こすことになります。

しかし、日本の国民が少子化を望んでいるわけではありません。日本は子育てにお金がかかります。また、女性の場合、就労と育児の両立が容易ではありません。このような社会的問題、経済的問題が解決すれば、どの程度の子どもを産みたいかを若い人に尋ね、その答えを合計特殊出生率に直しますと、だいたい1・75ぐらいになります。つまり、少子化対策をきちんと進めれば、先に見たような極端な人口減少は起こらないと言えます。

ただし、少子化対策を万全に進めても、20世紀のように人口が増えることは想定しにくいでしょう。長期的にみれば人口減少は避けられません。万全な少子化対策をとり、先進国で1位となるような急激な人口減少を避け、穏やかな人口減少社会を前提にさまざまな施策を考えるべきです。

今後、高速道路、拠点空港、拠点港湾などの整備をやみくもに進めれば、膨大な無駄が発生します。人口の長期的な減少を前提にすれば、新たな大規模公共事業はできるだけ控えるべきです。

その上で、発想そのものを改めるべきです。20世紀は人口や産業を増やすことを通じて、人々の生活向上を進めてきました。そのため、人口の減少というと、地域の衰退というイメージが強くなります。

しかしこれからは、人口減少が衰退につながらないようなまちづくり、人口減少が人々の生活向上につながるようなまちづくりを展望しなければなりません。

たとえば、人口減少によってできた土地を活用して自然を再生させる、空き家の増えた住宅を高齢者施設に転用するなどです。人口減少が真っ先に進んでいる日本でこそ、まちづくりの発想を逆転させるべきでしょう。

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