消防団員の犠牲者が多いニュースを見て
NHKのテレビニュースを見ていて、妻が冗談?で「お父さんもキッとその一人になる」と言った。責任感が人以上に強いこと、気持ちは分かるが体力が劣っていることを指摘したのだ。
町民のことを誰よりも強く感じているからで、昨日は、晴れて33度にもなった。草の伸びるのが早い、昨日ボランティア湯殿川の河川管理通路のコスモスの手入れ(草取り)を一人で行った。そして、上流で、一人でボランティア草取りをしていた。自分の庭は、草が生えているのに・・・と笑って話していた。
テレビのニュースは、東日本大震災では、防災活動にあたっていた消防団員の犠牲者が大変に多かったこと。仲間を失った消防団員の中には、精神的な傷を負った人もいて、国は対策に乗り出すことになったということだ。
岩手県が116人、宮城県が106人、福島県が27人で、東北3県で249人だ。消防団は、ボランティア精神に支えられた組織で、普段は会社に勤めたり、商売をしたり、農業や漁業などをしている一般の市民だ。
多かったのは住民の避難誘導を行っていて津波に巻き込まれた。逃げ遅れた住民を避難所の小学校まで消防団の車でピストン輸送していて津波に流された団員がいた。
また寝たきりの高齢者を避難させようとして津波にのみこまれたり、団員や避難しない住民に避難を勧めていて被害にあった団員もいたという。こうした事例を聞くと、消防団は地域の防災に欠かせない存在で、いかに献身的に活動したかがわかる。
目の前で同僚が津波にのみ込まれていくのを見た団員や活動を命令する立場にあった団員の中には、精神的にケアーが必要になった方が沢山いる。そこで総務省消防庁は、精神科の医師などで構成するサポートチームを、被災地の消防団に派遣することになった。
そのことから、八王子消防署・八王子消防団の組織に守られているのであるが、我が地区の消防団長(八王子消防団 第10分団 第5部)に、聞くところ、団員のなり手がいなく困っているという。地域の仲間意識が薄れているのかと思う。東海・東南海・南海大地震は30年の間に87%起きるといわれている。
住民の命を守っていただく、地域の消防団員の安全確保も大事であるが、住民の防災意識の高揚も大事である。いざという時には、遠い親戚ではない、近くの他人である。自助・共助・公助といわれているが、少子高齢化が一段と進んでいる私たちの町、片倉一丁目町会もマグニチュード9の地震が起きたらと考えると・・・防災訓練が大事だ・・・課題は多い。
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