« 苦の娑婆・・・ | トップページ | 内閣不信任案が否決されたが・・・ »

2011年6月 2日 (木)

不信任案は否決される

Natsu1 今日午後1時30分からのNHKテレビ国会中継を観た。菅内閣に対する不信任決議案は、衆院本会議で採決され、賛成152、反対293(投票総数445、過半数223)で否決された。結果は大差で否決された。

菅直人首相が民主党代議士会で自発的な退陣を表明したことを受けて、小沢一郎元代表が「首相から今までなかった発言を引き出したのだから自主的判断でいい」と支持派議員に不信任案に賛成しないよう呼びかけたため、民主党内からの大量造反はなかった。ただ松木謙公元農水政務官が賛成票を投じ、小沢氏は本会議を欠席した。

結果を、被災者はどう受け止めたのだろうか?私は被災者の立場は国会議員が足の引っ張り合いをしている場合ではない。国会議員も被災者の立場に立って考え一致団結して国難を打破しなければならないと思う。

今朝の新聞各紙の社説は・・・

朝日は・・・「不信任案提出―無責任にもほどがある」
いま、国会の使命は東日本大震災の復旧・復興に向けた予算や法律づくりだ。それなのに露骨な権力ゲームにふける国会議員たちに強い憤りを覚える。こんな不信任騒動をしなければ、政治は進化できないのか。政治全体が不信任を突きつけられる事態を憂う。

読売・・・「菅内閣不信任案 救国連立なら理解できる」
今、最も重要なのは、震災復興などの課題に迅速かつ果敢に取り組める政治体制を作ることだ。

谷垣総裁は党首討論で、「菅首相が辞めれば、新しい体制を作れる」と述べ、首相退陣が与野党協調や「救国連立」政権作りを可能にすると指摘した。より具体的な道筋を示してもらいたい。

今回の不信任案では、与党・民主党内で、執行部と対立する小沢一郎・元代表の支持グループなどから相当数の造反が確実視されている。極めて異例の事態だ。国家の危機に際して、政治は本来、与野党の垣根を越えて、時の首相の下に結束し、その対応に協力するのが望ましい。しかし、菅内閣の震災対応にはあまりに問題が多く、そうした空気にほど遠い。

毎日・・・「不信任決議案提出 やはり大義は見えない」
今なお10万を超す避難者や、生活再建に取り組む人たちの目にこの攻防はどう映っているだろう。

衆院本会議でに行われた採決で民主党議員の31人の造反があった。党の分裂含みで状況は緊迫してきた。東日本大震災の復旧のさなか、自民党はあえて倒閣へ勝負に出たが、納得するに足る大義名分が掲げられたとは言い難い。

« 苦の娑婆・・・ | トップページ | 内閣不信任案が否決されたが・・・ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 不信任案は否決される:

« 苦の娑婆・・・ | トップページ | 内閣不信任案が否決されたが・・・ »