自転車の事故の代償は高額
最近、自転車愛用者が増え、駅前の駐輪場には、置き切れないで、歩道にはみ出していたり、乱雑になっている光景を目にする。そして、町を歩いた気がつくが歩道を走っている人が多い。自転車は道路交通法では「軽車両」の扱いで、規則がある。乗るからには、法規則を確認し乗って欲しいものだ。知らなかったでは、済まされない代償があることを忘れないで欲しい。
歩行者には、ヒヤとさせられることが多い。実際に大きな事故となることも多いという。先月近くの小学校で、自転車の乗り方の教室があり、交通指導員でもある私にも出動の要請があって3時間、実技実習で立ち会った。
今朝の読売新聞でも「危ない自転車「車道走行が原則」を忘れずに」という題で社説で取り上げていた。
危険な行為・・・
1 歩行者専用通路を自転車で走行する。
2 二人乗りでスピード出して走る。
3 夜になっても無灯火の自転車に乗る。
4 携帯電話をかけながら、あるいはメールをしながら走る自転車に乗る。
5 雨の日に傘をさして自転車に乗る。
6 車道の右側通行。
7 信号無視。
歩道でスピードを出したり、しきりにベルを鳴らして歩行者をよけさせて自転車に乗る。迷惑至極な「我が物顔」の自転車利用、と言わざるを得ない。
アンケートでは4割もの人が「車道走行の原則」を知らない。法改正の趣旨があまり浸透していない。自転車利用者の信号無視で走る人が多い。
警察庁の交通事故統計では、自転車関連の事故は全体の約2割とこの10年間、高水準のままだ。特に歩行者との事故は、昨年が約2800件、 自転車利用者に忘れないでもらいたいのは、事故を起こせば、代償も高くつくということだ。
自転車には、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)のような制度がない。賠償が巨額だと支払いは困難で、被害者も賠償を受け取れない。深刻な問題となることもある。
健康、環境志向が高まり、自転車利用者が増えた。東日本大震災後は、交通網の混乱などで増加が加速している。だが、自転車は時に「凶器」となる。その自覚を利用者に求めたい。
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