人生は雲の如し
「春の天気と女心」と言うけれど、春はお天気が変りやすいたとえだ・・・
「青い空に、ゆったりと白い雲が流れていく。常日ごろ、あわただしさのままに、意識もしなかった雲の流れである。速くおそく、大きく小さく、白く淡く、高く低く、ひとときも同じ姿を保ってはいない。崩れるが如く崩れざるが如く、一瞬一瞬その形を変えて、「青い空の中ほどを、さまざまに流れてゆく。」『松下幸之助 成功の金言 365』PHP研究所:編 より・・・
きのう、八王子市片倉町の小高い「集いの森公園」で北の空を眺め、東日本大震災に遭われた多くの被災された方たちを思い浮かべ、しばらく考えて見た。
雲の動きは、まさに人生そのものである。私達の人生もこんなものだ。いつの間にかどこからか、沸き起こってもひと暴れ、だがそれすら、しばらくすると、掻き消えて気が付けば、もうどこにもその片鱗すら残っていない。
人の一生なんてそんなものだ。人の一生なんて、たいそうなもののようにお思うだろうが実は雲の切れ端ですらない。消え去ればもう何も残っていない。人生のすべては消え去るから・・・
たとえ波乱万丈の人生も、また平凡極まりない人生も突き詰めれば同じである。なぜなら人生は雲のごとくとらえどころがなくてそうしてすぐにも掻き消えて行ってしまうものだから・・・後には何にひとつ残らない。
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