« 5月の雨に想う | トップページ | 勇気をもって! »

2011年5月12日 (木)

町会の存在意義

町会のあり方、存在意義とは-防災、治安 高まる必要性

長年町会の役員に携わってきたが、3月11日起きた東日本大震災は未曾有の被害を及ぼした。改めて町会の存在意義を考えてみた。

■無関心層増え運営課題
昔は地区をまとめ、助け合うのが町会(自冶会)の大きな役割だった。今では隣近所に誰が住んでいるかも分からない状況で、町会の役割は薄れているのではないか・・・。【公営団地の場合だが「最高裁が(2005/04/26)自治会は強制加入団体ではなく、いつでも退会ができ、退会の申し入れは有効」との初の司法判断を示した。】

町会では、マンションやアパートの増加で、退会の問題以前に、そもそも加入しない住民が増えてきている。「地域の煩わしさが嫌なので、明確に町会を拒絶するケースがあった」という。

■顔見えぬ関係
情報化社会の進展などで、「隣近所との付き合いがなくても日常の生活に不自由を感じないため、町会の必要性を感じないのでは?」市内はここ数年、急速にマンションが林立。新旧住民の混住が顕著になる中で、「顔が見えない」関係は着実に増えている。

では、町会はどのような活動をしているのか。清掃デイ、河川清掃、ごみ収集場所や防犯灯、防犯パトロール、公園の委託管理、祭りや行事運営、行政の連絡事項を回覧板などで伝達、地域で起きた問題の協議など幅広い。町会長ともなれば、定例の会議、市役所への要請、住民からの相談を受けたり、近隣間トラブルの仲裁と忙しい。

■組織の実効力
行政の“下請け”という印象もぬぐえない。講習会など市のイベントへの動員要請や、行政の各部署からおりてくる連絡事項を伝える。ある町会長は「役員も任期を早く終えたくて前例踏襲で済ませる」と自治の“形骸化”した実態を明かす。

「町会は市役所の下部組織ではない。一部に出先扱いする職員もいて理解されていないと感じる時もある」という人も・・・。

一方で、行政と住民とのパイプ役でもある。道路・橋の改修、交通安全や防犯対策などでは住民の声を吸い上げ、市へ陳情する。町会の声を受け、市が実効力があるのも確かだ。

町会の「民意」が行政を突き動かした。運動の先頭に立った町会長は「一人の声では届かないが、町会として動くことで行政も考える」と存在感を示す。

災害発生時は、避難誘導、高齢者、障害者ら「災害弱者」の安否確認など町会の役割は大きい。不審者による子どもへの声かけなど治安への不安が高まる中、一声運動で「安心して暮らせるようにお互いを知ることが大事」と活動の必要性を強調する。

■進む「二極化」
行政側も「どれだけいいまちになるかは住民、町会が力を合わせてこそ成し遂げられる。町会はまちづくりに不可欠」といい、町会の役割、必要性について市民へのPRを強化することが重要だ。

財政難の時代を乗り切るために、地域の問題、課題は地域で解決するために、「ゴミの集団回収」などにして、地域自治力の向上を図る。

一方で、負担が大きい役員のなり手が見つからない課題もある。順番で役員を担う輪番制を取り入れている。熱心に活動する人たちと無関心層との「二極化」が市街地を中心に際立ってくる中で、町会運営の建て直しも迫られている。

まちづくりは、地域自治の末端組織である町会が機能し、分権型にならないといけない。新旧住民が一緒になれるコミュニティーの拠点を築くことが地域再生につながるキーポイントだ。

住民の“お任せ”体質とともに、町会活動そのものが見えにくかったり、分からないことも大きな問題、そこにはもちろん、住民側の無関心の問題もある。日常的にいろんな恩恵を受けながら、当然のこと、あるいは行政の仕事と思っている人もいるだろう。

役員以外の人にとって、町会は「空気のような存在」だ。自分自身も清掃デイ、河川清掃などには出るが、総会は仕事にかまけて無関心。配られた資料に目を通す程度だ。

地域の問題は深刻なほど町会の存在が重要となろう。そういう中で高齢社会に町会活動の衰退を懸念する声を多く聞く。地域の活力が奪われ、住民の安全も脅かされてくるのではという不安感。普段から地元と向き合う努力が、安心な社会づくりへの一歩と感じているのだが・・・。

« 5月の雨に想う | トップページ | 勇気をもって! »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 町会の存在意義:

« 5月の雨に想う | トップページ | 勇気をもって! »