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2011年5月10日 (火)

親父から聞いた秋田の民話

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09chibake_toono11 私が10歳位頃親父が、こんな話をしてくれた。「嫁さんと屁」?である。その時は面白いという印象はなく本当のことで、大昔に実際にあった事だと思っていた。

私の実家は農家で囲炉裏があって中央に吊るされた自在鉤になべが架かっていて、火箸を動かしながら話は興味があった。その親父が亡くなって何年経ったのだろうか、私もソロソロその歳に近づいて来たなあー。いまそんなことを思い出してしまった。

その話は秋田県山本郡の民話があったのだ。

昔 ある家で嫁さんをもらったんだども、日ごとにこの嫁さんの顔色が 青くなっていく。あまり具合が悪そうなので 婆さんが訳を聞くと 嫁さんは「屁をこらえると、こんなになるんだもの」

と恥ずかしそうに答えたど。「なにも恥ずかしがるごどねぇょ。でだいもんだば 出したらいいべ」と婆さんが言うと 嫁さんは「へば、囲炉裏ぶちさ しっかりつかまってけれな」と言うなり 屁をふった。

したば(そしたら) その屁の勢いのすごいこと すごいこと。婆さんはあっという間に いろりの上の火ダナの上に吹き飛ばされだ。それを見た爺さんもびっくりしてしまって「こんな嫁だば 家さおいでおがれね」という事になった。さて、爺さんに送られて 嫁さんが実家に戻る途中のこと。

大きな槻の木があって そごに 木綿売りの商人が二人、大きな荷物をおろして 休んでいだど。「大きな槻木だごど」商人が感心して 樹を見上げていだがら 嫁さんは「この大きな槻木だって、おれが屁を一つふれば 転ぶもんだ」と言ったど。 これを聞いて商人たちは驚いた。

「そんなこと でぎるこったら 俺の持ってる木綿を みなくれでやる」「それだば」と嫁さんは思いっきり屁をふった。

とたんに大きな槻木もころんだし、商人二人もずっと先の堤の上まで飛ばされた。そこで、爺さん。屁も少しばかり役に立つでねえかと思いなおしてその木綿を背負って 嫁さん連れて家さもどったど。わけを聞いたばあさんも 喜んでこの嫁さんを 家さおくことにしたんだとさ。


とっぴんぱらりのぷう(旧山本郡に伝わる民話より)。----大体同じ内容だった。槻=欅(ケヤキ)のこと。

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