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2011年3月28日 (月)

諦めの効用

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3612 日本人は、やはり、自然を受け入れる力をもっている。「諦め」というのは、ネガティブな言葉であり、日本では、なくなりつつあるとばかり思っていたが、世界から見れば日本はまだ「諦め」が生きているようだ。

「諦め」の効用という面で考えてみると、ネガティブな面ばかりではなく、ポジティブな面もあるように思える。仏教では「諦め」は一つの悟りでもある。「あきらめる = 手放す = 身軽になる」

世界に誇れる防潮堤が、築かれて、外国から多くの関係者が訪れていたという世界に自慢できるものだった。その防潮堤を今回の東北関東の巨大地震で、乗り越えてしまった今回の津波であった。想定外の大きさであったことは間違いない。

NHKのテレビで、津波対策は有効であったかという話題があった。防潮堤なども一定の役割を果たしたという。津波を防ぎきれなかったけれども、威力を弱めることはできたということだ。今後の津波対策はと聞かれ、自然の力を完全に防潮堤などでは防ぎきれない。避難などの的確なソフト面を強化していきたいという。

いまは、被害が出れば「人災」として災害対策の不備が問われていた。その裏には、人間の科学の力で、自然は制御できるはずだという思いがあった。そういうハード面での思いも大切だが、ソフト面も考えていかなければならないと思う。

昔の人は、ハード面が弱かった分「仕方がない」と諦めるソフト面の強さを持っていたのだろうと思う。また、世界から見れば、日本人の冷静さは、大きな力を持っている。その中でも、東北の人たちの強さは、同じ日本人から見ても驚嘆する。自分のことよりも周囲の心配をする思いは、感動を覚える。それと同時に、こういう人たちの声なき声をしっかり聞き遂げることも大切である。

出来なくなったことに固執せず、あきらめていけば違う希望が見えてくる。自分にとって必要なものとそうでないものの見極め、手放さなくてはならなくなったものの代わりをどうするか、異なるベクトルを探ることによって、見えなかったいろんなものが見えて来るはずである。


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