秋の日のつるべ落とし
太陽の光の強さは秋の深まりとともに静かに弱まっていく・・・。昭和10年代の子供のころ、まだ釣瓶(つるべ)井戸があった。井戸を覗いてみると水が光って見えた。何だか落ちそうで怖かった記憶がある。
小屋に滑車があって、桶を投げ込んで引き上げるときに力を入れなくても良い仕掛けだ。さすがにこの時代になると現物を見たことのある人は少ないと思う。一年中水温が変わらず、冬温かく、夏は冷たく夏にはスイカ・瓜など冷やした。
棹を使って水を汲み上げるのは、2キロぐらい山に入った家で見たことがあるが、水位が3メートルぐらいで蛙や、木の葉が浮かんでいたのを記憶している。
辞書を見ると、「秋の日は釣瓶落とし」というが、釣瓶を井戸の中に落とす際に、急速に落ちるため、秋の日の暮れやすいことの例えとして「秋の日は釣瓶落とし」というように形容的に使用される。
親父の農作業の手伝いをして「秋の日は釣瓶落としだから早くしろ!」大根を畑から家に運んだこと思い出した。
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