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2010年11月17日 (水)

裁判員心の負担は重い

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3612 「被告人を死刑に処する」。裁判長が判決を言い渡した瞬間、被告を見つめ、涙を浮かべる女性裁判員がいたという。もし自分がその当事者だったらどうだろう、来年の裁判員候補者31万人が通知されているそうだ・・・。

裁判員裁判が始まって1年半で、初めての死刑判決である。死刑が許される基準として最高裁が示したいわゆる永山基準があり、横浜地裁もそれを参考にした。

「すごく悩んだ。思い出すと涙が出そうになる。それで察して下さい」。判決後、50歳代の男性裁判員は、こう語った。いずれも熟慮の末の重い判断であったことがうかがえる。

2人のうち1人生き手いる人間を電動ノコギリで切断した犯行を、判決は「想像し得る殺害方法の中で、最も残虐な部類に属する」と指弾した。

死刑廃止の国が多く、市民が死刑に対峙するのは、米国や日本などに限られるという。それだけに、裁判員の精神的負担を軽減するための対策が欠かせない。

今回の裁判で裁判員らは、無残な遺体写真を見るなど、相当なストレスを負った可能性がある。メンタルヘルスサポートが必要であり、裁判所は相談窓口を設け、面接相談も応じているそうだが・・・。

裁判長が被告に控訴を薦めたと言う。被告が控訴しないで刑を受け入れる可能性があるからだという。控訴して、その判決で裁判員の心の負担を少しでも和らげることも考えての配慮からだと思う。

日本の場合、評議の経過や自らの意見表明も含め、重い守秘義務を負う。死刑という重い判断に直面した経験を話したくても秘密を抱え込まねばならない。心的障害に落ちることは充分想像できる。

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