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2010年11月15日 (月)

スー・チーさんが開放される

1231 民主化運動家の、アウン・サン・スー・チーさんが、13日自宅軟禁から開放された。スーチーさんの父親はビルマ建国の英雄、アウン・サン将軍。そのため娘のスー・チーさんの人気も非常に高い。 スー・チーさんはイギリス人と結婚し、2人の子供と共にイギリスに住んでいたが、1988年、母の看病のためミャンマーに帰国したとき、民主化運動のグループから熱望され、そのリーダーとなった。

1991年、スー・チーさんは非暴力の民主化運動が世界で認められ、ノーベル平和賞を受賞した。しかし一度国を出てしてしまうと軍事政権によって再度入国ができなくなる可能性が高いため、授賞式には出席出来なかった。

長いこと自宅軟禁が続いていたが、民主化運動には徹底抗戦することには、挫けない強い意志は衰えていない。14日、NHKとの電話インタビューで、軍事政権に対し、みずからとの対話に応じるよう強く求めているという。

スー・チーさんは、不満は言わない。「政権側の人はよくしてくれた」と述べ、軍事政権への批判を避けたうえで、「国のために感情ではなく、信条、信念に基づき、理解と和解を進めていかなければならない」と述べて、今後、軍事政権とねばり強く向き合っていくとの決意を示したという。

そのうえで14日に行った演説で軍事政権側に対話を呼びかけたことについては、「対話は双方向のプロセスであり、一方通行ではできない。誰であれ、責任ある立場の人物と話をしていきたい」と述べたという。そして、日本を含む国際社会が積極的に関与していくことに期待をしているという。

ミャンマーの民主国家が一日でも早く実現を祈らずにはいられない。

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