円安となっているが・・・
韓国での20か国の首脳会議(G20)終了後、ドル円相場が円安になってる。2010年11月20日の東京外国為替市場は1ドル83円台半ばで推移している。月初には一時80円を割ろうかという水準まで円高ドル安が国内の輸出企業も、ひと息ついていることだろう。
その一方で欧州のアイルランドなどで財政不安が再燃し、ユーロ安が進展している。そうした状況がドル高を促す材料になっていることもあって、これまでの円高ドル安基調に「転機の兆し」と見る向きもある。
米量的緩和は「ドル安誘導」中国やドイツが批判 では、米連邦準備理事会(FRB)が行った量的緩和政策に、中国やドイツが「ドル安誘導策」と批判したことがあり、米国の追加緩和策の発動観測が後退した。それによって、米国の長期金利が上昇してドルが買われやすくなったので円高ドル安に歯止めがかかってきた。
11月20東京外国為替市場は1ドル83円台半ばである。今春以降続いてきた「円高」に一服感が広がってきたようだ。
対ユーロ1円の上昇で、ソニー70億円の損失という。 だが、「本質的には米経済の弱さにFRBが対応した結果としてのドル安で、転機とか、潮目が変わったというような、基調の大きな変化ではない」との大方の専門家である。
ドルと同様に、「円高ユーロ安」も欧州向けの輸出が多い自動車や家電機器メーカーなどは神経を尖らせている。たとえば、ソニーは1ドルにつき1円円高になると年間で約20億円の減益になる。それがユーロの場合は70億円の減益というから、円高ユーロ安のほうが経営への影響がより深刻だ。
アイルランドの信用不安が募り、EUなどが支援策に入った。そしてアメリカの量的金融緩和策でアメリカの資金流入で、中国などの新興国のバブルが懸念される。世界経済のひずみが随所で噴出しそうである。
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