春雷に想う
5月に入って、ようやっと落ち着くかと思った陽気が今日の東京地方は大陸の寒気を伴なった前線が南下し日本列島を襲ってくるようだ。昨夜の雨も上がり日中の最高気温の予想は23度と平年並みなるという。
午前中晴れ間が見える空模様だったが、9時ごろから、雨が降り出し、我が家垣根のモッコウバラの花に、いっぱい雨露を含ませた。そして、いきなり雷がなって、やや大粒の雨が降り出した。「春雷」だ。
「春雷」と言うと、春の初めに鳴る雷で立夏が過ぎた時期は、春雷ではないと思うが、今年の陽気の不順で、あえて私は春雷と言わせてもらう。
本来の春雷は、春の到来を伝えてくれるという事で大変めでたい雷とされ、その雷により雨が降り農作物も多くできると農民にも喜ばれるものと知られている。雷鳴に驚き冬眠していた地中の虫たちが目覚めるという想像から、「虫出しの雷」という呼び名もある。
今年は、2月のチリ沖地震・4月のアイスランドの噴火、で地球が人間に何らかの警告を発しているのかも知れない。人間の勝手欲望で、環境破壊は進みまた、それを抑えることが大変のようである。
その上、人間同士の諍いは絶えず、イラク・アフガニスタンなどの国は、イスラム教との融和は一向に取れず、激しいテロは続いている。中国の上海では、国の威信を賭けて万博が始まっている。そして、世界のサッカーフアンの注目されるサッカーワールドカップ選手権が南アフリカで6月から行なわれ、多くの人が集まる。
ギリシアの財政問題なども、ユーロ圏諸国を始め、世界各国の支援をすることで世界経済も安定するかに見えるが、まだまだ不安定な状況である。こんな時期に「雷が鳴ったのも人間どもに警鐘」だったかも知れない。
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