老化ということ
この地球上の生物は、やがて必ず衰えてゆく、と考えているだろう。自動車や掃除機などは、毎日使っているうちに、やがて動かなくなる。私たち生き物も、みなこれと同じように老化して死ぬと、考え勝ちである。
しかし動物学者スティーブン・オースタッド教授はこう説明している。「生物は機械類とは大いに異なる。事実、生物の最も基本的な特徴は、自らを修復する能力を持つことであろう」
私たちの体が傷を負ったときに自らを修復する仕組みには驚嘆すべきものがある。しかし、体の中でごく日常的になされている修復の過程は、素晴らしい。
骨は、見たところ何の活動もしていないように思えるが、骨は生きた組織であり、成人後も絶えず自己の破壊と復元を繰り返している。この再構築によって、骨格は10年ごとに事実上まったく入れ替わっている。
人体の他の部分はもっと頻繁に入れ替わっている。皮膚,肝臓,腸などの細胞の中には、ほとんど毎日置き換えられているものもあるそうだ。そのために、人体は毎秒2,500万個もの新しい細胞を作り出しているという。
もしこのことが起きておらず、体のさまざまな部分の修復や置き換えが絶えず行っていなかったら、私たちは子供のうちに老人になっていたことだろう。
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