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2010年5月20日 (木)

認知的不協和

24191 政策に信頼が地に落ちてしまった。鳩山首相は米軍普天間基地の全面的「県外移設」を断念した?何度もほのめかしていた。「腹案」が「最低でも県外」としてきた従来の発言は「党の考え方ではなく、代表としての発言」であったので、「選挙公約の違反には当たらない」とする鳩山首相の弁明は、国民としては聞き苦しいし、見苦しい。

一連の鳩山首相の発言の例えで、「認知的不協和」という言葉あるそうだ。これは、米国の心理学者レオン・フェスティンガーが提唱しだものだという・・・。

普通に生活しているといたるところで広告というものを見かける。テレビや雑誌、インターネット、電車の中吊りなど広告を見かけない日はほとんどない。広告の目的は、商品を知ってもらい、そしてその商品を買ってもらうことである。

「あ、この商品気になるなぁ」と思ったときには、その広告をよく見て、商品の説明を読む。でも、その商品を購入した後にも、その商品に関する広告に目を通したりする。すでに購入済みで、広告にもずいぶん目を通しているのに、なぜか広告を見てしまうものである。

そして、自分の買った商品がすばらしい商品であると書いてあるとうれしくなる。逆に、自分の買った商品があまりいい評価を得ていないと、不快な気分になる。

いい評価を書いている広告を探してしまったり、その商品の利点をいろいろ探したりしてしまう・・・このようなことを認知的協和・不協和理論というそうだ。認知的不協和というのは、矛盾した2つの認知がある状況である。片方の認知を都合よく変えることで自分を無理矢理納得させようとする「認知的不協和」と呼ばれる心理だ。

何かが変わることを期待して「民主党政権」を選んだ。しかし最近しばしば感じる心の中の「認知的不協和」を、どう処理すればよいのか悩んでいる国民が多いと思う。

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