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2010年5月 4日 (火)

生活環境の変化で事件・事故が・・・

07akitakoma_sumire11 今日は、暖かいというより、暑かった。最近まで、寒かったことも原因の一つに上げられるのか、家を焼き、焼死者が出たというニュースが多かったが、関東地方は夏日の気温25°以上の暑さになった。そうなると海・川などの、水の事故が多くなってくることが心配である。

事件事故は、季節や不景気などの生活環境で左右される。そして連鎖反応のように事件は起きる。不景気による失望・寒暖の差異で、情緒不安定など多くなる。

「むしゃくしゃして」・「誰でもいい」という無差別殺人は、善良な人の命を突然奪うという残虐非道な行為が起こる。人の命を奪う殺人犯も、己が命を落とす自殺者も、自分の心の落ち着きどころがない、安心して身の置ける居場所がないことが共通している。

そして、暑くなると女性は肌を出す衣装衣替えをする。それを狙った痴漢犯罪が多発する。通勤電車で被害が出て、今夕もテレビの特集で、痴漢の犯人逮捕をカメラで撮ったと映像が写すだされた。

自分の身も心をも、自分のものとして受けとめられなくなったところから悲劇が始まってしまう。自己否定と現実逃避が卑劣な犯罪や自殺につながっていくようだ。

こうした殺人も自殺も自暴自棄のはての所行でしょうが、無差別殺人にあった被害者の無念さ、家族の悲嘆は深く、犯人への憎悪はいつまでも消えないだろう。また自殺者の家族の失望と悲しみも、長い間癒えることはないだろう。

今の若者たちの間で蔓延する閉塞感と無縁ではないと犯罪学の専門家は語っている。相次ぐ若者の自暴自棄ともいえる凶行は、この国の閉塞状況を反映しているという見方もある。

格差社会のひずみが、雇用不安や引きこもりやニートを生みだした、希望を失った若者が破滅願望を募らせ、不満を爆発させているという。若者は高校や大学でひとたび進学・就職に失敗すると、自分を敗者だと思い込んでしまう。若者を破滅に走らせるのは、競争格差社会の歪ともいえる。

今は遠回りが許されない社会なのか、競争に負けた若者に待っているのは孤独と絶望なのか。世の中のすべてのことが黒か白かとはっきりすることは出来ない。

善悪などすぐに正しい判断がくだせないことも多く、曖昧なこともある。好き嫌い、イエスかノーか、対立することの多い世の中であるが、このこだわりをやめてみると、案外肩の力も抜けて穏やかな気持ちを取り戻せるかも知れない。

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