新型うつ病と教育
「新型うつ病」なるものが蔓延しているという。仕事中にだけうつになり、会社の外では元気、というのが特徴だそうだ。若い世代に目立つというこの「新型うつ病」、どうして増えているのだろうか。
これまでの「うつ病」といえば、几帳面でまじめな人が、落ち込み、自分を責め、自殺に至るケースが多いというイメージだったが、「新型うつ病」は、仕事中だけうつで、帰宅後や休日は普段通り活発に活動することが出来る。
自分を責めるのではなく、身近な人間や社会に対して攻撃的な態度になり、休職したとしても会社や同僚にかける迷惑などあまり感じない、というのが典型らしい。
こうした状況を、一体どう考えたら良いのか。新型」と呼ばれているのが「気分変調症」「非定型うつ病」に当たるのだという。
うつ病と診断する基準は診断マニュアルを参考にするのが世界の趨勢なのだというが、日本では診断マニュアルを参考にする医師は少なく、「新型」と呼ばれる症状については、パーソナリティー障害、抑うつ神経症などと診断していたのだそうだ。
それが数年前からようやく日本でも診断マニュアルを参考にする医師が増え、患者に伝わることによって、いきなり「新型」が大流行しているかのような錯覚をする人が増えたのではないかという。
それにしても、最近大きな問題と捉え始めた、家庭の躾・教育、学校教育・地域のコミニケーションのありかたが問われ始めているが、自制心の欠如と我慢が出来ない・他人を思いやる心がない。といった人間が多くなったことにあると思う。
教育に補助金をつけるより、人間形成のあり方の家庭での躾・学校・地域連帯での社会の基本的はあり方などに、力を注ぐべきである。そのことが、心身ともに健康な人間が育成され「新型うつ病」などの疾病患者少なくなるだろう。
« ニュース(news)・・・ | トップページ | 遅い雪 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント