ゴールデンチェリーを飼って
ゴールデンチェリーという鳥を昨年小鳥やからつがいを買ってきた。2ヶ月ぐらい経った7月に卵を5個産んで一羽が孵った。その後親鳥は、一生懸命雛に餌をやっていて育てた。一方残った卵4個は何時の間にか、なくなってしまった。跡形もなく、多分親鳥が食べてしまったのだろう。大きく育った雛は自分で餌を食べるようになり、親鳥と同じ大きさになった。
一つの籠に3羽となって狭く、巣箱は窮屈なようで、雛が邪魔になってしまったようだ。そして、とうとう雛を苛めるような行動が見られるようになった。それでも時々、親鳥から餌を口移しでもらっていたりしていたので、しばらく様子を見ることにしていたのだが、今年に入って雛を苛めることが激しくなった。
巣箱を覗いて見たら、卵が4個あって、親鳥が暖めている様子であった。それで雛が苛められる訳がわかった。ある朝、雛の羽の付け根、足から、血が滲んでいて痛そうだった。これでは雛は死んでしまう。
早速、古い鳥籠を探して雛を親鳥から引き離した。それでも、血を流すまで苛められた雛は、親鳥を探すかのように「ピーピー」と鳴いていたが、1週間ぐらいして元気を取り戻し、傷も癒えてきたようだった。
妻は餌やり・掃除を毎日行っていたが、鳥かご二つでは大変その上親鳥がまた卵を孵化したらまた大変だというので、雛の傷が完全に癒えた昨日、親鳥を買った小鳥屋に引き取って貰った。今朝は、雛鳥がいなくなってちょっと寂しい思いがする。
最近、親離れしない子供と、ゴールデンチェリーの小鳥の生態を見て、人間にも共通するものがあると思ってしまった。自然の摂理は絶対である。文化・文明が発達したとしても人間も生き物である。小鳥に限らず、他の生き物をよく観察し、その生態をを知ることで、人間にも共通するところがあると思った。