近江商人のモットー「三方よし」が大ブーム
NHKラジオ深夜便で、同志社大学教授の浜 短子氏のインタビューがあった。中々面白いと思った。まさしく、日本発の発想で、これから世界経済の理想理念である。近江商人の行動原理が注目を集めているのだという。
今、「三方よし」という言葉が流行っているそうだ。江戸時代、近江商人は「我よし、客よし、世間よし」と3方面が喜ぶことを行動原理としていた。これが稼業繁栄の基礎であるという。
それが改めて今世界的にブームになっているという。三方がよければ必ず丸く治まるとは限らないが、いずれにせよ、こういうことに人々の目が向いているのはひとつの面白い現象だと思う。 どんな枠組みを作ったって、人間の根性が悪ければいくらでも破ることはできる。究極のところは、やはり人間の精神・知性、見識だと言うことだ。
システムさえよければなんとかなる話ではない。仏作って魂入れずではダメ。辿り着くところは、やはり経済活動は人の営みだということだと思う。
人の営みである以上、人の心意気の有り方が基本になる。「信用」は英語では「クレジット」。人間が人間を信用することが経済活動のスタート地点である。
先に行われたアメリカピッツバーク行われれた「2009 G20、金融サミット」で、各国で、世界経済の不均衡是正へ政策協調で一致したが、これで不況脱出の窓口は見えたとは言えない。
保護貿易の考えは拭いきれない。日本の近江商人の行動原理「三方よし」を世界各国が意識し行動を起こせば、起こさねば、気候変動抑制・世界経済の発展はない。
世界の「ジャングル化」を推奨ている人がいる。開発が進んで砂漠化よりも、弱肉強食の世界が多少あっても、潤いのある人間社会の方が良いということだそうだ。何れにしても、環境破壊防止は待ったなし、人間が安心して住める地球があって、経済活動がある。
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